【1日限りの白黒写真カラー化展】明治・大正・昭和の長崎市江戸町がカラーに蘇る|西九州新幹線が繋いだ長崎と福岡の写真屋さん
白黒写真カラー化・写真修復専門店「monokara.(モノカラ.)」(運営:青藍デザイン事務所、福岡市)と老舗写真店「カメラの城島」(運営:株式会社城島、長崎市)は、2023年11月3日(金)文化の日に、長崎市江戸町の老舗茶屋 月香園 本店にて、白黒写真カラー化展を開催する。明治後期~昭和初期頃の長崎・江戸町の庶民生活を写した白黒古写真 十数点を高精度カラー化(AI不使用)し、展示。今は無き長崎県庁前で記念写真を撮る二人の子供や昭和レトロ溢れる当時の江戸町商店街を写した古写真が自然なフルカラーに蘇る。
西九州新幹線開通によって出会えた「monokara.」と「カメラの城島」の記念イベントであり、薄れゆく長崎の地域文化・地域史に多くの人が興味・関心をもってもらう目的だ。
■本展の特徴
本展では、AI(人工知能)による自動カラー化技術に一切頼らず、旧来の技術「デジタル手彩色」技術を用いて制作された。制作では、monokara.(福岡市)の写真修復士が時代考証をした後、1枚1枚手作業で修復・カラー化。より自然で、カラー写真と見間違うリアルな表現になっている。
■AIカラー化技術に頼らない理由
AIカラー化技術では、空や草・木といった自然物の処理が得意である一方、服や車・建物などの人工物が不得意であることが研究によって判明している。このことから、なるべく的確な色味を表現、細かな編集ができるように、旧来の技術であるデジタル手彩色を用いた。瞬時にカラー化できるAIに対し、デジタル手彩色技術は写真1枚最短5分~最大8時間と時間が掛かるが、色味を比較するとその差は歴然だ。
写真1:1959年(昭和34年)頃 カメラの城島 江戸町店前(現:文化不動産事務所)
写真2:1959年(昭和34年)頃 カメラの城島 浜町店前
※本展では、展示しません。
本展示概要
- 展覧会名:「カラーに蘇る長崎・江戸町 〔明治発→令和行〕」
- 会期:2023年11月3日(金) 10:00~17:00
- 会場:長崎市江戸町 お茶の老舗「月香園」本店(〒850-0861 長崎県長崎市江戸町5-14)
- 入場料:無料
展示内容:明治後期、大正期、昭和初期頃の長崎市江戸町の庶民生活を写した白黒の古写真を高精度カラー化した写真十数点を展示。「原本写真」「カラー化写真」「現在の写真」の3写真1組に並置しており、街の変化や時代の移り変わりを視覚的に体感できるよう工夫された展示になっている。
次回展示のお知らせ
- 展覧会名:「カラーに蘇る香椎 〔明治発→令和行〕」
- 会期:2023年11月29日(水) 13:00~17:00|11月30日(木) 10:00~17:00
- 会場:福岡市東区 香椎公民館 講堂(〒813-0013 福岡県福岡市東区香椎駅前2丁目17-19)
- 入場料:無料
展示内容:明治後期~大正期~昭和初期頃の福岡・香椎の庶民生活を写した白黒の古写真を高精度カラー化し、展示。木造型の西鉄電車や疾走する国鉄の蒸気機関車、名島水上飛行場に降り立った冒険家チャールズ・リンドバーグとの集合写真、香椎高校の学生らと話をする小説家火野葦平など、歴史的貴重な写真に色が蘇る。
白黒写真カラー化・写真修復専門店「monokara.」(福岡市)
白黒写真カラー化に特化した、福岡市の写真修復専門店。明治後期~昭和初期の国内(九州・関東地方)、国外(満州、中国、台湾)を写した古写真 数百枚を修復、カラー化し、蘇生してきた。2023年4月に店舗開業し、同年10月に長崎エリアの対面受付を開始。元々は、九州産業大学芸術学部ソーシャルデザイン学科の地域研究だった。
所在地:〒813-0013 福岡県福岡市東区香椎駅前2丁目1番25号 藤本ビル1階 青藍デザイン事務所 福岡本所
URL: https://monokara.seiran-design-office.com/
カメラの城島(長崎市)
創業100年を超える、長崎市の老舗写真店。1921年(大正10年)に同市江戸町に創業し、カメラやフィルムの販売、写真プリントを行う。現在は、浜町電車通り商店街で営業中。2023年10月1日より、monokara.のサービス「白黒写真カラー化と写真修復」の代理受付を開始。長崎県内全ての受付を担当する。
所在地:〒850-0853 長崎県長崎市浜町5-11
URL: https://www.j-cam.jp/